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なぜバセドウ病眼症の治療をしようと思ったのか11

19.10.19

カテゴリ:医院ブログ

留学から帰って、UCLAで勉強したことを臨床に活かしたいと考えました

UCLAで学んだこと、日本でやっていないことの一番大きなものは

眼窩の手術と

 

美容の手術

 

そして日帰り全身麻酔でしたアメリカ

自分自身のためというよりも

レアチケットをゲットしてUCLAアメリカまで行かせてもらった手前

未来の日本の医療の姿を見てしまった、という思いがある手前

どうにかして世の中に浸透させて

世界からかなり遅れを取っている現状を変えてかなければならないと

強く自分に言い聞かせるようになります

でもこれを日本の大学病院や一般病院などの既存の組織に導入することは難しく

難しいのも当然で今まではやっていなかったことですから

それぞれの部署を説得して回らなければなりません

簡単に言うと

美容の手術をする、となると

自費治療になりますから保険診療でお会計していたシステムと違うシステムの運用が必要になります

そういうのを許可するのは教授会

そうなると30人くらいの教授からOKをもらっておく必要があります(この時点でガタブルですガーン

それもそうですがそもそも会計に絡んでいるのは会計の事務だけでなく

電子カルテを運用する医療情報部や

自費治療の患者さんの相手をする看護部にも話を通しておかなければなりませんガーン

そうなると説得しなければいけない人数は

ゆうに100人くらいになりますえーん

説得していたら何年かかるかわかりません

 

ひょっとしたら20年くらいかかるかもしれません

 

自分の人生が終わってしまいますヒヨコ

 

そこまでしても僕の大学の日給は数千円

さすがにそこに自分の時間と労力をかける気にはなれませんでした

世の中を変えるには

自分で開業して、実行して見せるのが一番の近道

そう思って日本で唯一の日帰り全身麻酔を完備した

眼形成専門クリニックを立ち上げようと思ったのです真顔

ところで皆さん、ジョジョの奇妙な冒険って知ってますか?ウインク

 

 
僕の世代の男子はみんな知っているんじゃないかな

中学・高校くらいの時に全盛期だった週刊少年ジャンプに連載されていた漫画です

その中の話にダニエル・ダービーというスタンド(自分の文身のようなもの)を操るキャラクターがいますおねがい

 

 

 

 
自分自身をコインにして賭けをする、というキャラクターです

その当時の(今もですが)気持ちはまさにそれ

自分自身の人生をコインに変えて

そしてそれを全てつぎ込んで世の中を変えてなければいけないと思ったのです真顔

※読んで勉強になったり、面白かったと感じたら、いいね!をお願いいたします!

2018年手術実績 3046件
群馬大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
http://www.oc-tokyo.com/
新前橋かしま眼科形成外科クリニック 前橋市古市町180-1
027-288-0224
http://www.kashima-oc.com/

11月10日のバセドウ病眼症講演会
https://youtu.be/kxH9sgrlt0A

東京MXで紹介されました
https://youtu.be/eE2yMVMhW0U

バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」
https://oculofacial.page.link/FoB
現物
https://oculofacial.page.link/pamphlet
kindle版
https://www.amazon.co.jp/dp/B07MS9HNSH/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NJ8pCbV9B21VS

なぜバセドウ病眼症の治療をしようと思ったのか12

19.10.19

カテゴリ:医院ブログ

帰国前後からすぐに開業へと動き始めました

物件を見ながら

開業を模索しながら

留学前以上に臨床(患者さんの治療)を行い

それをさらに国内や海外の発表に活かす、ということを繰り返しました

そんな中、海外の学会に行くとしょっちゅうシンガポールの先生方と

一緒に過ごしていたのですが

(悲しいことに日本人医師が1人もいないので)

同年代のドクターからこんなことを言われますニコニコ

シンガポールDr「台湾大学のLiao先生のところ行ってみた?」

鹿嶋「いや、行ったことない」キョロキョロ

シンガポールDr「減圧やりたいならLiao先生の脂肪減圧見たほうが良いよ」

鹿嶋「脂肪減圧?」キョロキョロ

シンガポールDr「脂肪をめっちゃ切除して、一日に何人も何人も手術してすごいよ」

どれだけ常識外れかは、シンガポールのドクター達の話し方で分かりました

常識外れすぎて、爆笑、みたいなチュー

これは絶対に忙しくなって身動きが取れなくなるであろう開業前に
見ておかなければならない、そう思ったのです
(実際には開業後の方が休みやすいのですが)

その後、海外の学会で、Liao先生の発表を見ました

データを見ると眼窩脂肪切除による減圧は素晴らしく良いものに思えます

あれは本当なのだろうか、どうしても見に行かねば

会場にいた留学中に知り合った台湾の女性Drに話を聞きます

鹿嶋「あれって、本当なの?あんなに素早く減圧効果得られるの?あんなにいっぱい手術しているの?」キョロキョロ

台湾Dr「本当よ」

絶対に見学に行く

 

そう思って会場のフロアでLiao先生にご挨拶をし

名刺を頂き、それから見学の日程を調整してお願いのメールを送りました爆笑

海外の学会に行くことの意味、お分かりいただけますか?

日本だけなら1億2千万人

米国は3億6千万人

米国だけでも3倍の人口があります

3倍の人口、4.5倍のGDPびっくり

僕ら以上のノウハウがあるのは、単純計算でも明らかですよね?

実は僕らは肩を並べる大国同士、ではありませんショボーン

低学年小学生と大人くらいの差があるのです

世界中の人口を考えれば、国際学会にはそれ以上のノウハウが詰まっているのは自明の理です

さらに米国の医師は、医学部在学前・中、そして医師になってからも激しく勉強させられます

ついてこれなければドロップアウトするしかない環境ですショボーン

その一方で、日本は医学部に入ってしまえば正直ぬるま湯笑い泣き

(今は大きく違うかもしれませんが)
テストさえ赤点でなければ医師になれます(←自分? あ、赤点取ったな(笑))

米国の医師が出来るだけ集団の先頭を走るように教育されているのに対して(進路がこれで来まるから)

日本は集団から遅れなければよいシステム

10年たったらその距離の差はものすごいことになっています

だから僕は海外の学会に参加するのです

常識に捕らわれず、良い医療をひたすら追い求めたい

料理人が常により良い味を求めるように

そこに限界はないのです

だから

クリニックが休診になってても

怒らないでね(笑)

そこかい!笑い泣き