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完全予約制のクリニック

19.04.19

カテゴリ:医院ブログ

当院は完全予約制です。

一般的に、医療機関は受付時間が決まっていて、その時間内に行けば何人でも診てくれます。

それは病人を診る、医療だからこその慣例かもしれません。

救急外来のように疾患として断ることが難しい場合や
医療機関が比較的少ない大昔であればそれも良かったかもしれませんが
デメリットとして1日の患者数にバラツキがでてしまうことが挙げられます。

困った時にすぐ行ける反面、
混んだ日にあたってしまうと3時間4時間待ち、ということもあり得るのです。

大学の眼科外来はそんな状態でした。
自分が常勤でバリバリやっていた時期は
8時に出勤して昼ご飯たべる時間なくぶっ通しで終了が8時なんてことはザラでした。

自分はまだ動いているから時間が経つのが早く感じていましたが
待っている患者さんはいつ呼ばれるともわからない中、待合でずっとずっと待っていなければなりません。

来院が9時、視力検査して、ずっと待って。。。。。。
診察に呼ばれるのが3時4時、というような状況でした。

非効率的な大学の外来システムには、いろいろな要因があるのですが、
こんなこと、誰にとっても良いはずがありません。

患者さんも怒る人続出ですが、言われる受付やナースなどのスタッフも、
待たせている医者もみーんな不幸。

皆さん、大学の外来ですごく待つことをご存知なので朝8時半に来院が集中します。
朝イチなら、それほど待たずに済むからです。
予約のほとんどが朝イチに集中し、最初に診てもらえた数人以外はすべて激流に巻き込まれるように待ち時間が伸びていきます。

1日の患者数にすごく変動があるのであれば仕方ないですが
すこし考えるとわかることで
何時間も待ったとしても、毎日夕方から夜には終わるわけですから
時間当たりの診察数とトータルの患者数はそんなに大きな変動はないわけで。

そうしたら均等に分散して予約したらみんな幸せなんじゃないの??ってずっと思っていましたが
そういうシステムを変更するには自分のポジションが上(=教授とか)でないといけなくて
自分が上に行くまで待っていたら、自分の人生が終わっちゃう。

そんな無意味なことはしたくないのでスパッと常勤はやめさせていただきました。
(今は非常勤として週に1度行ってます)

ふう。不満を書いていたら文章が伸びてしまった。
当院のシステムの話に戻ります(笑)

予約制ではなく自由受診とすると、ある日のとある時間帯に患者さんが集中する可能性があります。
そうすると待っている患者さんも人生を浪費するし、待たせているこちらもストレスです。

であれば医療機関らしくないかもしれませんが,
完全予約制にしたほうが良いというのが僕の発想。

でも留意していただきたいのが、
皆さんを無駄に待たせないためのシステムではありますが
その時間にかならず診察が出来るというためのシステムではありません。

というのも、うちのクリニックに来られる方、かなり難しい経歴の方ばかりだからです。

バセドウ病眼症であちこちに治せないと言われたり
美容外科で何度も手術されていたり
精神的に不安定であちこちで手術断られていたり。。。。。。

お話が長くなってしまうことが、どうしても多いのです。

かつ毎日手術をしています。
手術は時間通りにかならず終わるというものではありません。

だから待ち時間は長くなってしまうこともありますが
そんな理由なのでご理解いただけましたら幸いです。
当院は完全予約制ですが、時間通りに診察するための予約ではないのです。

GWも4日間、営業します。(4/29-5/2)
2018年手術実績 3046件
群馬大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
http://www.oc-tokyo.com/

バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
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