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なぜバセドウ病眼症の治療をしようと思ったのか4

19.10.03

カテゴリ:医院ブログ

眼窩減圧っていう方法があるので
大学で手術をやってみたいのですがよろしいでしょうか?おねがい

岸教授に尋ねました

「あんまりよいと思えないけどね!!

いいんじゃない?やってみたら!フンッ」

結構、投げやりな感じで言われガーン(笑)
それから減圧術を群馬大学でしていくことになるのです

思えば眼形成がマイナーだったころ

減圧するなんて、とんでもない患者負担になると思われていたのだと思います

実際に両側手術する時は長い入院が必要でした。

全麻の枠は木曜日の午後だけでしたら
まず右、翌週に左、というように2週に渡っての入院が必要だったのです

(それを考えると、今は両側同時手術で日帰りとかすごい!)グラサン

そのころそういう手術をしているのは
原宿の眼科しかありませんでしたし

眼科医にとっては骨をいじるなんてホラー!

な常識だったのでそういう反応だったのです

でもね

バセドウ病眼症の手術治療

眼形成の知識と技術をフル動員しないと対応できないのです

眼窩の構造を知るのはもちろんのこと

眼窩の骨を削るとなると、その向こうにある組織も知らないと骨を切除出来ませんし

眼窩脂肪を取るのであれば、眼窩内の網目のように張り巡らされた血管や神経を知る必要があります

眼瞼後退や眼窩脂肪ヘルニアになってまぶたもおかしくなりますから
その構造に精通していないとまぶたも治せません

眼科の手術の中で一番難しいと言っても良いくらいです

だからこそ、教授は勝手にやったら?
みたいな反応だったのですね

そこから群馬で一人、バセドウ病眼症と格闘していくことになりますニヤリ

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2018年手術実績 3046件
群馬大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
http://www.oc-tokyo.com/
新前橋かしま眼科形成外科クリニック 前橋市古市町180-1
027-288-0224
http://www.kashima-oc.com/

11月10日のバセドウ病眼症講演会
https://youtu.be/kxH9sgrlt0A

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